『
DARK SOULS III』は、
フロム・ソフトウェアによって
2016年にリリースされたアクションRPGで、PS4、
Xbox One、Windowsプラットフォームでプレイ可能です。
2017年には、2つの拡張コンテンツを含む完全版が登場しました。本作は、E3 2015で正式発表されたDARK SOULSシリーズの3作目で、前作『
DARK SOULS II』とは異なり、
ディレクターは宮崎英高が担当しています。
特徴とゲームシステム
本作は、シリーズの伝統である「死にゲー」要素を色濃く継承しています。敵の動きはある程度ランダムではありますが、基本的には固定された行動パターンを持つため、プレイヤーは失敗を重ねながら学習し、彼らの動きをマスターしていく必要があります。また、ステージには数多くの罠や仕掛けがあり、注意深く観察することで対処が可能です。
音や声に個性的な要素が加えられており、敵や仕掛けが放つ音を聞くことで不意打ちを察知したり、強力な技を見切ることが求められる点は従来作と共通しています。システム面では、『DARK SOULS』の仕様に戻りつつも、『
DARK SOULS II』の二刀流や『Bloodborne』の溜め攻撃など新要素が追加されています。
戦闘は、『Bloodborne』に近いスピーディな動きが特徴であり、盾の活用や距離感、攻撃のタイミングを重視した戦略が求められます。敵の種類も多様化しており、特に騎士クラスのキャラクターは非常に強力です。レベルデザインでは、過去作よりも長めのステージが多く、中ボスが多く配置されています。ボス戦では、体力が一定以上減少すると攻撃パターンが変化する仕組みも導入されています。
戦技とオンライン要素
新システムである戦技は、武器別に設定された強力な技を繰り出すもので、使用にはFPというポイントを消費します。攻撃を強化したり、特定の状況下で役立つ技もあり、プレイヤーの戦略に幅を持たせています。
オンライン要素においては「狂った霊体」が導入され、マルチプレイヤーにさらなる緊張感を加えています。プレイヤーは、協力しながらも時には裏切りを行うことができ、非常に独特なプレイ体験を提供します。加えて、メッセージにジェスチャーを添付する機能や、友人とのマッチングを容易にする合言葉マッチングも実装されています。
キャラクターメイキングと不死の闘技
キャラクターメイキングにおいては、主人公の容姿を保存するシステムがあり、気に入ったキャラクターを利用して新たなキャラクターを即座に作成できる便利な機能です。
また、DLC『Ashes of Ariandel』によって導入された「不死の闘技」モードは対人戦に特化したもので、名誉のランクが付与されるなど、競技要素が強化されています。
プロットと舞台設定
物語は、火継ぎの儀式を必要とする世界で、ロスリック王国の王子がその使命を拒むところから始まります。プレイヤーは「火の無い灰」と呼ばれる不死のキャラクターを操作し、炎を宿した「薪の王」たちを復活させるための冒険に挑みます。火継ぎを行う使命は、様々な勢力との対立を経て展開され、最終的にはロスリック王子との対決に至ります。
受賞歴と評価
本作は、数々の賞を受賞しており、特に2021年には「Ultimate Game of All Time」として選出された他、アルティメット・ゲーム・オブ・ザ・イヤーなど多くの称号を持っています。
業界内外から高く評価され、プレイヤーに深い印象を残す作品となっています。